日本の伝統色

日本の美しい伝統色を四季別・分類別にご紹介します。各色には由来や文化的背景、正確なカラーコード(HEX・RGB)を掲載しています。 デザイン制作、ウェブ開発、アート作品など、様々な創作活動にお役立てください。

28
収録色数
4
季節分類
6
色系統
1000+
年の歴史

春の色

桜や若葉など、生命力にあふれる春の自然から生まれた美しい色彩です。

桜色

Sakura-iro

#FEDFE1
RGB(254, 223, 225)

桜の花びらのような淡いピンク色

春の代表的な色として、平安時代から愛され続けている色

植物

若草色

Wakakusa-iro

#A8C97F
RGB(168, 201, 127)

春の若い草の緑色

新緑の季節を表現する美しい緑色

植物

菜の花色

Nanohana-iro

#FFE135
RGB(255, 225, 53)

菜の花の明るい黄色

春の田園風景を彩る菜の花から

植物

藤色

Fuji-iro

#8B81C3
RGB(139, 129, 195)

藤の花の美しい紫色

平安時代から高貴な色として珍重されてきた

植物

桃色

Momo-iro

#F0A0A0
RGB(240, 160, 160)

桃の花の柔らかいピンク色

桃の節句でも親しまれる春らしい色

植物

若竹色

Wakatake-iro

#68BE8D
RGB(104, 190, 141)

若い竹の青緑色

竹の新芽の美しい青緑を表現

植物

夏の色

青い空や清流など、夏の涼しさと爽やかさを表現した色彩です。

浅葱色

Asagi-iro

#00A3AF
RGB(0, 163, 175)

薄い青緑色、夏の涼しさを表現

江戸時代に庶民に愛された色

自然

納戸色

Nando-iro

#22333B
RGB(34, 51, 59)

深い青緑色

納戸(倉庫)の暗さを表現した色

生活

青竹色

Aotake-iro

#7BC496
RGB(123, 196, 150)

青みを帯びた竹の色

夏の青々とした竹林を表現

植物

瑠璃色

Ruri-iro

#005CAF
RGB(0, 92, 175)

瑠璃石のような鮮やかな青色

仏教文化とともに伝来した高貴な色

鉱物

青磁色

Seiji-iro

#88D4C6
RGB(136, 212, 198)

青磁の器のような青緑色

中国から伝来した陶磁器の美しい色

工芸

萌黄色

Moegi-iro

#A4C639
RGB(164, 198, 57)

新緑の鮮やかな黄緑色

若葉の生命力あふれる色

植物

秋の色

紅葉や実りの季節を表現した、温かみのある豊かな色彩です。

紅葉色

Momiji-iro

#E83015
RGB(232, 48, 21)

紅葉の鮮やかな赤色

秋の山々を彩る紅葉から

植物

山吹色

Yamabuki-iro

#FFBA84
RGB(255, 186, 132)

山吹の花のような黄色

古来より愛された黄金色に近い美しい色

植物

柿色

Kaki-iro

#ED6D3D
RGB(237, 109, 61)

熟した柿の実の色

秋の代表的な果実の色

植物

栗色

Kuri-iro

#8B4513
RGB(139, 69, 19)

栗の実のような茶色

秋の味覚を代表する色

植物

銀杏色

Ichō-iro

#FFD700
RGB(255, 215, 0)

銀杏の葉の黄色

秋の街路樹を彩る美しい黄色

植物

朱色

Shu-iro

#eb6101
RGB(235, 97, 1)

朱砂から作られる鮮やかな赤色

神社の鳥居などに使われる神聖な色

鉱物

冬の色

雪景色や静寂など、冬の美しさと厳かさを表現した色彩です。

雪色

Yuki-iro

#FFFFFB
RGB(255, 255, 251)

雪のような純白色

冬の純潔さを表現する色

自然

鼠色

Nezumi-iro

#949495
RGB(148, 148, 149)

鼠の毛色のような灰色

江戸時代に「四十八茶百鼠」と言われるほど愛された

動物

墨色

Sumi-iro

#1C1C1C
RGB(28, 28, 28)

墨のような深い黒色

書道文化とともに発達した色

文化

椿色

Tsubaki-iro

#E83929
RGB(232, 57, 41)

椿の花の鮮やかな赤色

冬に咲く椿の美しい色

植物

藍色

Ai-iro

#165E83
RGB(22, 94, 131)

藍染めの深い青色

日本の染色文化を代表する色

染料

紺色

Kon-iro

#223A70
RGB(34, 58, 112)

深い青色

武士の装束にも使われた品格ある色

染料

人気の伝統色

特に愛され続けている代表的な日本の伝統色をご紹介します。

紅梅色

Kōbai-iro

#E16B8C

紅梅の花の美しいピンク色

植物

鶯色

Uguisu-iro

#928C36

鶯の羽根の色

動物

菫色

Sumire-iro

#7058A3

菫の花の紫色

植物

撫子色

Nadeshiko-iro

#F5A5C7

撫子の花の淡いピンク色

植物

日本の伝統色について

歴史と文化

日本の伝統色は、平安時代(794-1185年)から江戸時代(1603-1868年)にかけて発達しました。 自然の美しさを繊細に表現し、季節の移ろいや植物、動物、鉱物など、身近なものから色名が付けられています。

色彩の特徴

日本の伝統色は、鮮やかさよりも上品で落ち着いた美しさを重視する傾向があります。 微妙な色合いの違いを表現する豊富な色名があり、「四十八茶百鼠」という言葉があるように、 茶色や灰色だけでも非常に多くの種類があります。

現代での活用

現代でも、これらの伝統色は建築、インテリア、ファッション、グラフィックデザインなど、 様々な分野で活用されています。日本的な美意識を表現したいデザインには特に効果的です。

よくある質問

日本の伝統色は何色ありますか?

正確な数は定義によって異なりますが、一般的に400〜500色程度とされています。このサイトでは代表的な28色を紹介しており、 各色の正確なカラーコード(HEX・RGB)と文化的背景を掲載しています。

伝統色の名前の由来は?

多くは自然物(植物、動物、鉱物、天候など)から名前が付けられています。例えば「桜色」は桜の花から、 「瑠璃色」は瑠璃石から、「鶯色」は鶯の羽根の色から名付けられました。これらの色名には日本人の繊細な美意識が反映されています。

デザインで伝統色を使う際の注意点は?

伝統色は一般的に彩度が低く、落ち着いた印象を与えます。モダンなデザインで使用する際は、 アクセントカラーとして使ったり、他の色との組み合わせを工夫することで効果的に活用できます。 また、色の文化的意味も考慮すると、より深みのあるデザインになります。

季節ごとの色の使い分けは?

日本では季節感を大切にする文化があります。春は桜色や若草色、夏は浅葱色や青竹色、 秋は紅葉色や山吹色、冬は雪色や椿色など、季節に応じた色を使うことで、 日本的な美意識を表現できます。Webデザインでも季節性を取り入れることで、親しみやすいサイトになります。

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