日本の美しい伝統色を四季別・分類別にご紹介します。各色には由来や文化的背景、正確なカラーコード(HEX・RGB)を掲載しています。 デザイン制作、ウェブ開発、アート作品など、様々な創作活動にお役立てください。
桜や若葉など、生命力にあふれる春の自然から生まれた美しい色彩です。
Sakura-iro
桜の花びらのような淡いピンク色
春の代表的な色として、平安時代から愛され続けている色
Wakakusa-iro
春の若い草の緑色
新緑の季節を表現する美しい緑色
Nanohana-iro
菜の花の明るい黄色
春の田園風景を彩る菜の花から
Fuji-iro
藤の花の美しい紫色
平安時代から高貴な色として珍重されてきた
Momo-iro
桃の花の柔らかいピンク色
桃の節句でも親しまれる春らしい色
Wakatake-iro
若い竹の青緑色
竹の新芽の美しい青緑を表現
青い空や清流など、夏の涼しさと爽やかさを表現した色彩です。
Asagi-iro
薄い青緑色、夏の涼しさを表現
江戸時代に庶民に愛された色
Nando-iro
深い青緑色
納戸(倉庫)の暗さを表現した色
Aotake-iro
青みを帯びた竹の色
夏の青々とした竹林を表現
Ruri-iro
瑠璃石のような鮮やかな青色
仏教文化とともに伝来した高貴な色
Seiji-iro
青磁の器のような青緑色
中国から伝来した陶磁器の美しい色
Moegi-iro
新緑の鮮やかな黄緑色
若葉の生命力あふれる色
紅葉や実りの季節を表現した、温かみのある豊かな色彩です。
Momiji-iro
紅葉の鮮やかな赤色
秋の山々を彩る紅葉から
Yamabuki-iro
山吹の花のような黄色
古来より愛された黄金色に近い美しい色
Kaki-iro
熟した柿の実の色
秋の代表的な果実の色
Kuri-iro
栗の実のような茶色
秋の味覚を代表する色
Ichō-iro
銀杏の葉の黄色
秋の街路樹を彩る美しい黄色
Shu-iro
朱砂から作られる鮮やかな赤色
神社の鳥居などに使われる神聖な色
雪景色や静寂など、冬の美しさと厳かさを表現した色彩です。
Yuki-iro
雪のような純白色
冬の純潔さを表現する色
Nezumi-iro
鼠の毛色のような灰色
江戸時代に「四十八茶百鼠」と言われるほど愛された
Sumi-iro
墨のような深い黒色
書道文化とともに発達した色
Tsubaki-iro
椿の花の鮮やかな赤色
冬に咲く椿の美しい色
Ai-iro
藍染めの深い青色
日本の染色文化を代表する色
Kon-iro
深い青色
武士の装束にも使われた品格ある色
特に愛され続けている代表的な日本の伝統色をご紹介します。
Kōbai-iro
紅梅の花の美しいピンク色
植物Uguisu-iro
鶯の羽根の色
動物Sumire-iro
菫の花の紫色
植物Nadeshiko-iro
撫子の花の淡いピンク色
植物日本の伝統色は、平安時代(794-1185年)から江戸時代(1603-1868年)にかけて発達しました。 自然の美しさを繊細に表現し、季節の移ろいや植物、動物、鉱物など、身近なものから色名が付けられています。
日本の伝統色は、鮮やかさよりも上品で落ち着いた美しさを重視する傾向があります。 微妙な色合いの違いを表現する豊富な色名があり、「四十八茶百鼠」という言葉があるように、 茶色や灰色だけでも非常に多くの種類があります。
現代でも、これらの伝統色は建築、インテリア、ファッション、グラフィックデザインなど、 様々な分野で活用されています。日本的な美意識を表現したいデザインには特に効果的です。
正確な数は定義によって異なりますが、一般的に400〜500色程度とされています。このサイトでは代表的な28色を紹介しており、 各色の正確なカラーコード(HEX・RGB)と文化的背景を掲載しています。
多くは自然物(植物、動物、鉱物、天候など)から名前が付けられています。例えば「桜色」は桜の花から、 「瑠璃色」は瑠璃石から、「鶯色」は鶯の羽根の色から名付けられました。これらの色名には日本人の繊細な美意識が反映されています。
伝統色は一般的に彩度が低く、落ち着いた印象を与えます。モダンなデザインで使用する際は、 アクセントカラーとして使ったり、他の色との組み合わせを工夫することで効果的に活用できます。 また、色の文化的意味も考慮すると、より深みのあるデザインになります。
日本では季節感を大切にする文化があります。春は桜色や若草色、夏は浅葱色や青竹色、 秋は紅葉色や山吹色、冬は雪色や椿色など、季節に応じた色を使うことで、 日本的な美意識を表現できます。Webデザインでも季節性を取り入れることで、親しみやすいサイトになります。